進水式とは
船としての誕生を祝い、これからの航海の無事を祈る「進水式」は、船が出来上がるまでの工程において最も華やかな式典です。船が進水するとき、古くから様々な儀式が行われてきましたが、現在ではシャンパンの瓶を割るのを合図に進水する方法が一般的となっています。しまなみ造船では、伝統的な「船台」からの進水式を現在も行っています。船が初めて海に浮かぶ瞬間、合図とともに船台から船が滑り降り、進水するダイナミックな光景は圧巻!進水式の日にはテラスや見学スペースも特設し、地元の方や観光客など多くの見学の方が訪れ、大変盛り上がります。
進水式の流れ
進水式は、しまなみ造船の船台にて、船のオーナー様をはじめ、関係者の方々をお迎えして開催いたします。当社ドックの工場長から社長へ、進水準備が完了したことを伝える「進水準備完了報告」に始まり、オーナー様の国の国旗と日本国旗の掲揚、花束贈呈と式典は進行していきますが、一番の見所は、「命名」からの「支綱切断」。船名の宣言とともに除幕され、船につながる支綱(ロープ)を斧で切断した瞬間、シャンパンが割れて船は船台から大海原へと動き出します。風船や紙テープが舞う中、船が進水する大迫力の光景は一見の価値ありです!
進水準備完了報告
いよいよ進水式が始まります。参加者が見守る中、当社ドックの工場長から社長へ、進水の準備が完了したことを報告します。
国旗掲揚
日本の国旗、進水を迎える船のオーナーの国の国旗を掲揚します。オーナーはヨーロッパやアジアなど世界各国の方々。日本と各国の国旗が青空に映えます。
花束贈呈
船の命名をする方、支綱切断をする方へ、花束を贈呈します。オーナーが務める場合もありますが、オーナーからのご指名でご家族や知人の方がされる場合もあります。
命名
大勢の参加者の前で命名書が読み上げられ、船名の宣言が行われます。それと同時に除幕され、船首に掲げた船名が現れます。風船が上がるなどとても華やかな光景です。
進水作業命令
工場長の命令とともに、造船に携わってきたスタッフが進水に必要な最後の準備を行います。
支綱切断
進水式のメインイベント!大勢の参加者が見守る中、オーナーご指名の方が、船につながる支綱(ロープ)を斧で切断します。
進水
支綱が切断されると同時にシャンパン台のシャンパンが割れ、船は船台から海へと動き出します。青空には風船や紙テープが舞い、大海原へと浮かぶ船を祝います。
進水完了報告
工場長から社長へ、進水が完了したことを報告し、進水式は終了します。進水式の所要時間はその日の潮位によって異なりますが、およそ15分〜20分。