しまなみ造船の船造り

しまなみ造船について

今治造船は造船専業メーカーとして、各種船舶の建造・修繕を行い、国内10の造船所で年間90隻以上の船舶を建造しています。その中の、中型船舶の建造をになっているのが我々しまなみ造船です。主にばら積み運搬船を手掛けています。

ばら積み運搬船とは

梱包されていない穀物・鉱石・セメントなどのばら積み貨物を船倉に入れて輸送するために設計された貨物船のこと。

今治造船グループについて

今治造船株式会社

受注+建造

今治造船がお受けした全受注のうち、それぞれの造船所の強みを生かして建造を振り分け

今治造船グループ

しまなみ造船株式会社

38,000 DWT型 撒積運搬船
28,000 DWT型 撒積運搬船

岩城造船

  • 撒積運搬船
  • チップ運搬船
  • プロダクトタンカー
  • メタノール運搬船

新笠戸ドック

  • 撒積運搬船

あいえす造船建造

  • 撒積運搬船
  • カーフェリー

多度津造船建造

  • 撒積運搬船
  • チップ運搬船

南日本造船建造

  • 撒積運搬船
  • コンテナ運搬船
  • プロダクトタンカー
  • ケミカルタンカー
  • 自動車運搬船

しまなみ造船の船ができるまで

しまなみ造船では、38,000DWTばら積み運搬船(BARI-STAR) を中心に、造船に取り組んでいます。時代のニーズに応える船づくりを進めるため、ご発注いただいてからお受け渡しまで、数多くの工程をそれぞれ専門の部門が行うことで品質の向上に努めています。

1.鋼材発注

図面管理課より、設計図面から導き出した鋼材資料を受け取り、切断工程に合わせた納期を決めていきます。そして、納期設定が出来上がった物を発注システムに登録。造船に必要な鋼材を調達します。

2.起工(式)

造船の過程で3つある式典のうち、一番最初に行われる式典です。地元の神主さんをお呼びして、建造の安全を祈願します。建築で言うところの地鎮祭にあたります。

3.鋼材切断

鋼材をカットし、船の基本部分となるパーツを製作する工程です。納期設定された鋼材が海上輸送により入荷されると、社内鋼材置き場へ搬入。そして、高精度の加工が可能なNC切断工程に応じたCADデーターを基に、NC切断を開始します。

4.ブロック製作・配管工事・塗装工事

鉄工・溶接仕事により、パーツを組み立て、ブロックに組み立てていきます。それと同時に、船内外の配管の加工、塗料を鋼板の表面に塗り、コーティングする塗装工事も行います。

5.ブロック搭載・エンジン搭載・塗装工事

船のブロックが完成したら、次は船台にて各ブロックを搭載。エンジンやポンプなどの機械の据え付けも行い、船の形にしていきます。搭載後に塗装をする箇所については、このタイミングで塗装を行います。

6.命名・進水式

船主様やその他、お客様をお招きし、船に名前を付け、誕生を祝う式典を行います。当社では「船台」と呼ばれる滑り台のように斜めになった場所で船を建造しており、進水式で船は船台を滑り降り、初めて海に浮かびます。その後次の工程に移ります。

7.艤装工事・仕上げ工事

いよいよ船は完成に近づいてきました。進水式を終えた後は、係船装置の取り付けや、船内の居住区の内装工事、救命設備・消火設備などを配置します。そして各装置の取付けが完了すると、それぞれを検査し、確認運転を行います。

8.試運転

検査官、船主様、造船所の関係者が実際に船に乗り込み、船の性能を確認する試運転を海上で行います。操縦性能のほか、各機器の運転試験や機密試験などの検査を経て、記録を取りまとめます。

9.受渡(式)

試運転を経て、全ての工事を完了した後、船主様に船をお引渡しします。受渡式では船主様や船の乗組員と一緒に船の出向を祝います。皆で力を合わせてできあがった船が大海原に出ていく瞬間にとても喜びを感じます。

しまなみ造船の強み

創業100余年の歴史を持ち、新造船建造国内トップシェアを誇る今治造船。しまなみ造船は、今治造船グループの一員として、安定した船舶の製造を行っています。しまなみ海道にある伯方島から世界の大海原へ。お客様からの声を大切に、今治造船の豊富なネットワーク・高い技術力を強みとして、常に時代のニーズに応え続ける船づくりに邁進しています。

同型船の連続建造
だからこその確かな技術力

しまなみ造船では、今治造船グループの中でも主に中型(30m×180m)のばら積み運搬船(木材や砂などを運搬する船)の建造を中心に行っています。同型船を連続建造することによりコスト低減を実現。また繰り返し同型船を手がけることで技術にさらに磨きをかけていきます。そうして培ってきた技術力で、お客様のリクエストにあわせた細かな仕様の調整にも対応しています。

年間の建造数が決まっているから
こそのゆとりと自己研鑽

今治造船より安定した受注があり、年間7〜8隻の船を製造しています。何隻かの造船を同時進行することもありますが、おおよそ1ヶ月半ほどで1隻の船を造ることになります。年間の受注数が安定しているためスケジュール管理がしやすく、ゆとりある中で社員一人ひとりが自分の技術力や目指すところへ挑戦しやすい環境です。造船業界にもワーク・ライフ・バランスを浸透させるべく、積極的に業務改善に取り組んでいます。

協力会社様とのチームワーク

しまなみ造船では、社員の5倍もの協力会社の皆様とともに、日々造船に取り組んでいます。ですから、協力会社様とのチームワークが不可欠。気持ち良く仕事をしていただくためにも、無理のない納期調整、万全の安全管理に努めています。船ができるまでには多くの工程を有しますが、多くの方との繋がりから生まれるドラマや感動、達成感はひとしおです。

しまなみ造船の協力会社様

伯方島内をはじめ今治市内、広島県福山市などから、鉄工、溶接、電気、配管、機電、運搬など、各分野のスペシャリストの方々が集結。多くの協力会社様にサポートしていただいています。

愛真工業株式会社

主な協力内容

パイプ・溶接・配管

株式会社アイル

主な協力内容

パイプ・溶接・配管

アベテック

主な協力内容

鉄工

有限会社イーグル

主な協力内容

塗装

株式会社一組

主な協力内容

溶接

池村工業

主な協力内容

機関取付・仕上

有限会社川邊工業

主な協力内容

グラインダー・仕上
加工

黒河工業株式会社

主な協力内容

艤装・溶接

滉雅

主な協力内容

溶接・クレーン

株式会社弘進

主な協力内容

鉄工

西越建設株式会社

主な協力内容

溶接

株式会社しおさい

主な協力内容

運搬・船員

四国電熔工業
有限会社

主な協力内容

溶接

株式会社白石組

主な協力内容

掃除

株式会社伸昂工業

主な協力内容

機関取付・仕上

株式会社清和工業

主な協力内容

足場

セト・アーキテック
株式会社

主な協力内容

鉄工

有限会社千栄産業

主な協力内容

鉄工

瀬戸内工舩株式会社

主な協力内容

マーキン・加工
溶接・検査

ダイコー工業
株式会社

主な協力内容

溶接・NC・検査

株式会社高春工業

主な協力内容

鉄工

有限会社TSK

主な協力内容

NC・加工
検査・溶接

トウショーテック
株式会社

主な協力内容

運搬・クレーン

東洋防蝕工業株式会社

主な協力内容

塗装

伯方テクノ株式会社

主な協力内容

溶接

有限会社檜垣組

主な協力内容

溶接・鉄工

藤井工業株式会社

主な協力内容

焼曲

武知組

主な協力内容

足場

有限会社
三島ヒーティング

主な協力内容

パイプ・溶接・配管

株式会社雅工業

主な協力内容

溶接

有限会社村上塗装

主な協力内容

塗装

明照工業株式会社

主な協力内容

パイプ・溶接・配管

森川工業

主な協力内容

掃除

有限会社八木興業

主な協力内容

検査

有限会社矢野鉄工

主な協力内容

鉄工

株式会社山田興業

主な協力内容

鉄工

有限会社山乃花工業

主な協力内容

溶接

株式会社吉川工業

主な協力内容

溶接